ラジアンを使って角度と距離で誤差確認

2025/04/19 ブログ

計測機器のレンタル及び販売を行っております株式会社ビジョンアイです。

 4月という事で、各企業様におかれましては、今年入社されて新入社員の方々が現場へ配属されるころかと思います。

 つい最近でも、現場で測量方法のご説明等をさせて頂く機会があり、誤差のお話をさせて頂きました。その際にご紹介させて頂いた便利な計算方法をブログに上げさせて頂きます。

 個人的に大変便利な計算方法として、ラジアンについてご紹介させて頂きます。

 現場の打ち合わせ等で、頻繁に出てくる会話に、「100mで20秒誤差があったら何mm違うの?」というお話があります。

 この答えを関数電卓無しで瞬時に答えれるのがラジアンを使った計算方法です。

 ラジアン(rad)と聞くと難しいと思うかもしれません。そこで、

206245というこの数字だけ覚えてください。

三角関数無しで2辺の開きが計算できます。


例)100m先で20秒の測量誤差があった場合は何mmずれるの?


 計算方法 100m×30秒÷206265=0.015m =15mm


三角関数で計算すると、100×sin0°0′30″=0.015と同じ答えになります。


ラジアンとは円周を2πで表す国際単位系(SI)の平面角の単位。


単純に180°をπで割ると57.29577951°となりこれが1ラジアン(rad)となります。
これは1°あたりのラジアンの為、57.296°を秒にすると
57.29577951×60×60=206265となります。


例)100m先で1°の測量誤差があった際に何mmずれるの?


計算方法 100m×1°÷57.29577951=1.745m


三角関数で計算すると、100×sin1°=1.745と同じ答えになります。

 このように現場で使える一つの数字として野帳に206265と書いて

頂けると大変便利かと思います。

 以上

 弊社では、現場での測量に関するご説明や工事測量に関するご支

援もさせて頂いております。